黄疸の3つのタイプを完全マスター!


これは基本やで覚えておいてや!

黄疸はどこで異常が起こるかで分類される
黄疸は、ビリルビン代謝のどこで異常が起こったかによって、3つのタイプに分類されるんや。この分類が国試でもめっちゃ重要やで!
| 黄疸のタイプ | 異常が起こる場所 | 何が増える? |
|---|---|---|
| ①溶血性黄疸 | 肝臓の前(赤血球破壊↑) | 非抱合型ビリルビン↑ |
| ②肝細胞性黄疸 | 肝臓自体(肝機能↓) | 両方のビリルビン↑ |
| ③閉塞性黄疸 | 肝臓の後(胆汁の流れ↓) | 抱合型ビリルビン↑ |


①溶血性黄疸:赤血球が壊れすぎる!
溶血性黄疸は、赤血球が異常に壊れすぎて、ビリルビンが大量に作られてしまう状態なんや。肝臓は正常に働いとるけど、処理が追いつかへんねん。
- 自己免疫性溶血性貧血
- 不適合輸血
- 遺伝性球状赤血球症
- 新生児溶血性黄疸(ABO不適合・Rh不適合)
検査値の特徴:
- 非抱合型(間接)ビリルビン↑↑↑
- 抱合型(直接)ビリルビン→正常
- 尿ビリルビン→陰性(水に溶けないから)
- 尿ウロビリノーゲン↑(ビリルビンが多いから)
症状:
- 黄疸(皮膚・眼球が黄色)
- 貧血症状(赤血球が壊れるから)
- 脾腫(脾臓が腫れる)


②肝細胞性黄疸:肝臓が弱ってる!
肝細胞性黄疸は、肝臓自体が障害されて、ビリルビンの取り込み・抱合・排泄がうまくできへん状態なんや。
- 急性肝炎(A型・B型・C型肝炎)
- 慢性肝炎
- 肝硬変
- 薬剤性肝障害
- アルコール性肝障害
検査値の特徴:
- 非抱合型(間接)ビリルビン↑
- 抱合型(直接)ビリルビン↑(両方上がる!)
- 尿ビリルビン→陽性(抱合型が増えるから)
- AST・ALT↑↑↑(肝細胞破壊のサイン)
症状:
- 黄疸(皮膚・眼球が黄色)
- 全身倦怠感
- 食欲不振・悪心
- 肝腫大(肝臓が腫れる)
・非抱合型↑:肝臓の取り込み能力が低下
・抱合型↑:抱合はできても排泄がうまくいかない

③閉塞性黄疸:胆汁の通り道が詰まってる!
閉塞性黄疸は、胆汁の通り道(胆管)が詰まって、抱合型ビリルビンが腸に流れず、血液中に逆流してしまう状態なんや。
- 胆石症(胆管結石)
- 膵頭部がん(胆管を圧迫)
- 胆管がん
- 総胆管狭窄
検査値の特徴:
- 非抱合型(間接)ビリルビン→正常
- 抱合型(直接)ビリルビン↑↑↑
- 尿ビリルビン→陽性(抱合型が尿に出る)
- 尿ウロビリノーゲン→陰性(胆汁が腸に流れないから)
- ALP・γ-GTP↑↑(胆道系酵素上昇)
症状:
- 黄疸(特に濃い黄色)
- 皮膚掻痒感(かゆみ)↑↑
- 灰白色便(便が白っぽい!)
- 濃色尿(尿が濃い茶色)

3つの黄疸を比較してみよう!
| 項目 | 溶血性 | 肝細胞性 | 閉塞性 |
|---|---|---|---|
| 異常の場所 | 肝臓の前 | 肝臓自体 | 肝臓の後 |
| 非抱合型 | ↑↑↑ | ↑ | → |
| 抱合型 | → | ↑ | ↑↑↑ |
| 尿ビリルビン | 陰性(−) | 陽性(+) | 陽性(++) |
| 尿ウロビリノーゲン | ↑ | ↑ | 陰性(−) |
| 便の色 | 正常〜濃い | 正常 | 灰白色 |
| 特徴的な症状 | 貧血症状 | 倦怠感・食欲不振 | 掻痒感・白い便 |

国試過去問で実践練習!

国試頻出パターンを攻略しよう
ここからは、実際の国試で出題されるパターンを使って、黄疸の問題を解く練習をしていくで!解き方のコツもしっかり解説するから、一緒に頑張ろうな!

【問題1】検査値から黄疸のタイプを判断する
【国試問題風】
患者Aさん(55歳、男性)の検査結果は以下の通りである。考えられる黄疸のタイプはどれか。
- 総ビリルビン:14.5 mg/dL
- 直接ビリルビン:12.0 mg/dL
- 間接ビリルビン:2.5 mg/dL
- ALP:850 U/L(正常:100〜325)
- AST:45 U/L(正常範囲)
- ALT:50 U/L(正常範囲)
1. 溶血性黄疸
2. 肝細胞性黄疸
3. 閉塞性黄疸
4. 生理的黄疸
正解:3. 閉塞性黄疸
解説のポイント:
- 直接ビリルビンが圧倒的に高い(12.0 mg/dL)
→閉塞性黄疸の典型的なパターン - ALP が著明に上昇(850 U/L)
→胆汁うっ滞のサイン - AST・ALTは正常範囲
→肝細胞自体は障害されていない
この問題の解き方のコツ:
まず直接・間接ビリルビンの比率を見る→直接が圧倒的に高い→閉塞性を疑う→ALPの上昇で確信!

【問題2】症状と検査値から判断する
【国試問題風】
患者Bさん(28歳、女性)は全身倦怠感と黄疸を主訴に来院した。検査結果と症状は以下の通りである。
- 総ビリルビン:9.0 mg/dL
- 直接ビリルビン:4.5 mg/dL
- 間接ビリルビン:4.5 mg/dL
- AST:450 U/L↑↑
- ALT:520 U/L↑↑
- 食欲不振あり
考えられる黄疸のタイプはどれか。
1. 溶血性黄疸
2. 肝細胞性黄疸
3. 閉塞性黄疸
4. 核黄疸
正解:2. 肝細胞性黄疸
解説のポイント:
- 直接・間接ビリルビンが両方上昇(4.5 mg/dL)
→肝細胞性黄疸の特徴的なパターン - AST・ALTが著明に上昇(450・520 U/L)
→肝細胞が壊れている証拠 - 全身倦怠感・食欲不振
→急性肝炎を疑う症状
この問題の解き方のコツ:
両方のビリルビンが同じくらい上がっている→肝細胞性を疑う→AST・ALTの上昇で確信!

【問題3】新生児黄疸の問題
【国試問題風】
生後3日目の新生児。黄疸が出現し、以下の検査結果が得られた。
- 総ビリルビン:18.0 mg/dL
- 直接ビリルビン:1.0 mg/dL
- 間接ビリルビン:17.0 mg/dL
この新生児に対する適切な対応はどれか。
1. 経過観察のみで良い
2. 光線療法を検討する
3. 直ちに交換輸血を行う
4. 抗生剤投与を開始する
正解:2. 光線療法を検討する
解説のポイント:
- 間接ビリルビンが18.0 mg/dL
→核黄疸(ビリルビン脳症)のリスクあり - 20 mg/dL以下なので、まず光線療法
→光でビリルビンを分解して排泄を促す - 交換輸血は20 mg/dL以上が目安
→まだその段階ではない
この問題の解き方のコツ:
新生児の間接ビリルビン→15〜20で光線療法検討→20以上で交換輸血検討
- 12 mg/dL未満:正常範囲
- 15〜20 mg/dL:光線療法を検討
- 20 mg/dL以上:交換輸血を検討
なぜ新生児は危険?
- 血液脳関門が未発達
- 肝臓の抱合能力が未熟
- 間接ビリルビンが脳に入りやすい→核黄疸のリスク

国試でよく出る引っかけパターン
国試では、こんな引っかけパターンがよく出るんや。注意しとこうな!
| 引っかけポイント | 対策 |
|---|---|
| 「直接」と「間接」を 逆に覚えてる |
直接=抱合型、間接=非抱合型 語呂合わせ:「チョッカン(直間)はホウゴウ(抱合)」 |
| 閉塞性黄疸で AST・ALTが上がると思う |
閉塞性ではALP・γ-GTPが上がる! AST・ALTは肝細胞性で上がる |
| 尿ウロビリノーゲンの パターンを間違える |
閉塞性だけ陰性! (胆汁が腸に流れないから) |
| 新生児黄疸の 基準値を間違える |
20 mg/dLが重要ライン! 20以上で交換輸血を検討 |

実習で使える!黄疸患者の観察ポイント
国試だけやなく、実習でも使える観察ポイントをまとめたで!
- 皮膚・眼球結膜の黄染の程度
- 掻痒感の有無と程度
- 全身倦怠感の有無
②排泄物の観察
- 便の色(白っぽい?濃い?)
- 尿の色(濃い茶色?)
③バイタルサインと検査値
- 体温(肝炎では発熱あり)
- 総ビリルビン・直接/間接ビリルビン
- AST・ALT・ALP・γ-GTP
④自覚症状の聴取
- 食欲不振・悪心・嘔吐
- 腹痛の有無と部位
- 体重変化

後編のまとめ

黄疸と検査値の重要ポイント総復習
ここまで、黄疸の種類と検査値について詳しく解説してきたで!最後に、後編の重要ポイントをもう一度おさらいしようや!
- 黄疸は3つのタイプに分類される
→溶血性(肝臓の前)・肝細胞性(肝臓)・閉塞性(肝臓の後) - どのビリルビンが上がるかで判断
→溶血性:間接↑、肝細胞性:両方↑、閉塞性:直接↑ - 検査値のパターンを覚える
→AST・ALT↑=肝細胞性、ALP・γ-GTP↑=閉塞性 - 尿検査も重要なヒント
→閉塞性は「尿ビリルビン陽性、尿ウロビリノーゲン陰性」 - 新生児黄疸は20 mg/dLがボーダーライン
→20以上で交換輸血を検討、15〜20で光線療法

前編・後編で学んだことの総まとめ
| 内容 | 前編 | 後編 |
|---|---|---|
| メインテーマ | ビリルビン代謝の基礎 | 黄疸の種類と検査値 |
| 重要ポイント | 抱合型・非抱合型の違い 代謝の流れ |
3つの黄疸タイプ 検査値の見方 |
| 国試での出題 | 代謝経路 新生児黄疸 |
検査値からの判断 疾患との関連 |
| 実習での活用 | 病態生理の理解 | 患者観察 アセスメント |


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実習・国試に向けてのアドバイス
ビリルビン代謝と黄疸の知識は、看護学生にとって本当に重要なんや。なぜなら…
- 成人看護学実習:肝疾患患者のアセスメント
- 母性看護学実習:新生児黄疸の観察とケア
- 小児看護学実習:溶血性貧血児の看護
【国試で】
- 必修問題:ビリルビン代謝の基礎
- 一般問題:黄疸のタイプと検査値
- 状況設定問題:患者の症状から黄疸を判断
【臨床で】
- 患者さんの黄疸の程度を観察
- 検査結果から病態を理解
- 適切な看護ケアの提供

復習のポイント
最後に、復習する時のポイントを伝えとくな!
| 復習するタイミング | チェックポイント |
|---|---|
| 明日 | 3つの黄疸タイプを説明できるか? |
| 1週間後 | 検査値から黄疸のタイプを判断できるか? |
| 1ヶ月後 | ビリルビン代謝の流れを図で描けるか? |
| 国試直前 | 過去問をスラスラ解けるか? |
- 「非抱合型=間接=水に溶けない」
→溶血性黄疸で上がる、尿に出ない、脳に入る - 「抱合型=直接=水に溶ける」
→閉塞性黄疸で上がる、尿に出る、脳に入らない - 「肝細胞性は両方上がる」
→AST・ALT↑も特徴的
この3つさえ押さえとけば、国試のビリルビン問題は必ず解けるで!
最後に
前編・後編と長い記事やったけど、最後まで読んでくれてありがとうな!ビリルビン代謝と黄疸は、最初は難しく感じるかもしれへんけど、何度も復習して、図や表を見返すことで、必ず理解できるようになるで。
実習でも国試でも、この知識は絶対に役立つから、しっかり身につけといてな!わからへんことがあったら、また前編・後編を読み返してみてや。


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