【看護学生必見】免疫グロブリンとアレルギー反応を完全攻略!国試頻出ポイントを徹底解説
免疫グロブリンとアレルギー反応は、看護師国家試験で頻出のテーマです。しかし、「IgGとIgMの違いが分からない」「Ⅰ型とⅣ型アレルギーがごちゃごちゃになる」と悩んでいる看護学生も多いのではないでしょうか。
この記事では、免疫グロブリン5種類とアレルギー反応4型について、国試で狙われるポイントを中心に分かりやすく解説します。国試問題も用意しているので、理解度チェックにも活用してくださいね。

免疫グロブリン(抗体)って何?5種類の特徴を理解しよう
免疫グロブリンは、別名「抗体」とも呼ばれ、体内に侵入した病原体や異物を攻撃する重要なタンパク質です。B細胞が作り出すこの免疫グロブリンには、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類があり、それぞれ異なる役割を持っています。


免疫グロブリン5種類それぞれの特徴

IgG(血中最多の免疫グロブリン)
IgGは血液中に最も多く存在する免疫グロブリン(約75〜80%)で、細菌やウイルスに対する防御の中心的な役割を果たします。初回感染後に産生され、二次応答では迅速かつ大量に産生されるのが特徴です。
- 血中濃度が最も高い(免疫グロブリン全体の約75〜80%)
- 胎盤を通過できる唯一の免疫グロブリン(母体から胎児へ移行)
- 補体を活性化して病原体を破壊
- 毒素やウイルスを中和する作用がある
IgM(初回感染時の主役)
IgMは、病原体に初めて感染したときに最初に産生される免疫グロブリンです。分子量が大きく、5つのY字構造が結合した形をしているため、効率的に病原体と結合できます。
- 初回感染で最初に出現する抗体
- 分子量が最も大きい(Y字構造が5つ結合)
- 補体を活性化して病原体を破壊
- 血液中に約10%存在
IgA(粘膜防御の要)
IgAは、唾液、鼻汁、腸管分泌液、母乳などに多く含まれ、粘膜表面で病原体の侵入を防ぐ役割を果たします。特に初乳に多く含まれ、新生児を感染から守ります。
- 母乳や唾液に多い(特に初乳に豊富)
- 粘膜表面で病原体の侵入を防ぐ
- 消化酵素に強く、腸管で働く
- 血液中に約10〜15%存在
IgE(アレルギー反応の主役)
IgEは血中に最も少ない免疫グロブリンですが、アレルギー反応において中心的な役割を果たします。肥満細胞(マスト細胞)に結合し、抗原と反応するとヒスタミンを放出します。
- Ⅰ型アレルギーの原因となる抗体
- 血中濃度は最も低い(約0.001〜0.002%)
- 肥満細胞に結合してヒスタミンを放出
- 花粉症、喘息、アナフィラキシーに関与
IgD(役割が未解明)
IgDは血中濃度が非常に低く、その役割は完全には解明されていません。B細胞の表面に存在し、リンパ球の成長や分化に関与していると考えられています。
- 血中濃度が非常に低い(約0.2〜1%)
- 役割は完全には解明されていない
- B細胞の成熟に関与する可能性

免疫グロブリン5種類の比較表
| 種類 | 血中濃度 | 主な存在場所 | 主な役割 | 国試重要ポイント |
|---|---|---|---|---|
| IgG | 最多 (75〜80%) |
血液、組織液 | 細菌・ウイルスの中和 補体活性化 |
胎盤通過できる唯一の抗体 |
| IgM | 約10% | 血液 | 初期免疫応答 補体活性化 |
初回感染で最初に出現 分子量最大 |
| IgA | 10〜15% | 母乳、唾液 粘膜分泌液 |
粘膜防御 病原体侵入阻止 |
母乳(初乳)に多い |
| IgE | 最少 (0.001〜0.002%) |
肥満細胞表面 | アレルギー反応 ヒスタミン放出 |
Ⅰ型アレルギーの原因 |
| IgD | 0.2〜1% | B細胞表面 | B細胞の成熟 (詳細不明) |
役割は未解明 |
- IgG:血中最多、胎盤通過可能、補体活性化
- IgM:初回感染で最初に出現、分子量最大、補体活性化
- IgA:母乳(特に初乳)に多い、粘膜防御
- IgE:Ⅰ型アレルギーの原因、肥満細胞からヒスタミン放出
- IgD:役割は未解明、国試ではほとんど出題されない
アレルギー反応4型の完全攻略!Ⅰ型〜Ⅳ型の違いを理解しよう
アレルギー反応は、免疫反応の仕組みによってⅠ型(即時型)、Ⅱ型(細胞障害型)、Ⅲ型(免疫複合体型)、Ⅳ型(遅延型)の4つに分類されます。国試では「どのアレルギー型に分類されるか」を問う問題が頻出なので、それぞれの特徴をしっかり押さえましょう。


Ⅰ型アレルギー(即時型・アナフィラキシー型)

Ⅰ型アレルギーは、IgE抗体が肥満細胞(マスト細胞)に結合し、抗原(アレルゲン)と反応することでヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されるアレルギー反応です。反応時間が非常に速く、抗原暴露後15〜30分で症状が現れるため「即時型」と呼ばれます。
Ⅰ型アレルギーのメカニズム
- 抗原(花粉など)が体内に侵入
- IgE抗体が肥満細胞に結合(感作)
- 再び同じ抗原が侵入すると、IgEと結合
- 肥満細胞からヒスタミンが放出
- くしゃみ、鼻水、蕁麻疹などの症状が出現
Ⅰ型アレルギーの代表的疾患
- アナフィラキシーショック(全身性の重篤な反応)
- 気管支喘息
- 花粉症(アレルギー性鼻炎)
- 食物アレルギー
- 蕁麻疹
- アトピー性皮膚炎
Ⅱ型アレルギー(細胞障害型・細胞融解型)
Ⅱ型アレルギーは、自分の細胞表面が抗原として認識され、IgGやIgM抗体が結合して細胞を破壊するアレルギー反応です。補体が活性化されることで、マクロファージが細胞を貪食し、細胞障害が起こります。
Ⅱ型アレルギーのメカニズム
- 自己の細胞が抗原として認識される
- IgGまたはIgM抗体が細胞表面に結合
- 補体が活性化される
- マクロファージが細胞を貪食・破壊
- 細胞が減少し、臓器障害が起こる
Ⅱ型アレルギーの代表的疾患
- 血液型不適合輸血(赤血球の破壊)
- 自己免疫性溶血性貧血(AIHA)
- 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
- 新生児溶血性疾患
- 重症筋無力症

Ⅲ型アレルギー(免疫複合体型・Arthus型)

Ⅲ型アレルギーは、抗原抗体複合体(免疫複合体)が血管壁や組織に沈着し、補体や好中球が活性化されて組織障害を引き起こすアレルギー反応です。免疫複合体が腎臓の糸球体や関節に詰まると、炎症を起こします。
Ⅲ型アレルギーのメカニズム
- 抗原と抗体(IgG、IgM)が結合して免疫複合体を形成
- 免疫複合体が血管壁や組織に沈着
- 補体が活性化され、好中球が集まる
- 好中球が免疫複合体を破壊しようとして組織を傷つける
- 炎症反応が起こり、組織障害が発生
Ⅲ型アレルギーの代表的疾患
- 全身性エリテマトーデス(SLE)(ループス腎炎)
- 糸球体腎炎
- 血清病
- 関節リウマチ
- 過敏性肺炎
Ⅳ型アレルギー(遅延型・ツベルクリン型)
Ⅳ型アレルギーは、抗体ではなくT細胞(特にヘルパーT細胞やキラーT細胞)が中心となって起こるアレルギー反応です。Ⅰ〜Ⅲ型が液性免疫(抗体による免疫)であるのに対し、Ⅳ型は細胞性免疫が関与します。反応が現れるまでに24〜72時間かかるため「遅延型」と呼ばれます。
Ⅳ型アレルギーのメカニズム
- 抗原(金属など)が皮膚から侵入
- 感作T細胞が抗原を認識
- T細胞がサイトカインを放出
- マクロファージや好中球が集まる
- 24〜72時間後に赤み・腫れが出現
Ⅳ型アレルギーの代表的疾患
- 接触皮膚炎(金属アレルギーなど)
- ツベルクリン反応
- 移植拒絶反応
- 薬物過敏症
アレルギー反応4型の比較表
| 型 | 別名 | 関与する 免疫成分 |
反応時間 | 代表的疾患 |
|---|---|---|---|---|
| Ⅰ型 | 即時型 アナフィラキシー型 |
IgE 肥満細胞 ヒスタミン |
15〜30分 | ・アナフィラキシー ・気管支喘息 ・花粉症 ・蕁麻疹 |
| Ⅱ型 | 細胞障害型 細胞融解型 |
IgG / IgM 補体 マクロファージ |
数時間 | ・血液型不適合輸血 ・溶血性貧血 ・ITP ・重症筋無力症 |
| Ⅲ型 | 免疫複合体型 Arthus型 |
IgG / IgM 免疫複合体 補体 好中球 |
3〜8時間 | ・SLE ・糸球体腎炎 ・血清病 ・関節リウマチ |
| Ⅳ型 | 遅延型 ツベルクリン型 |
T細胞 マクロファージ サイトカイン |
24〜72時間 | ・接触皮膚炎 ・ツベルクリン反応 ・移植拒絶反応 |
- Ⅰ型:「IgE(イー)」→「アレルギE」と覚える!即時型で15〜30分
- Ⅱ型:「2種類の血液」→血液型不適合輸血、細胞破壊
- Ⅲ型:「3つのエス(SLE)」→免疫複合体が沈着
- Ⅳ型:「T(ティー)」→T細胞、遅延型(24〜72時間)
国試問題で理解度チェック!免疫グロブリンとアレルギー反応
それでは、実際の看護師国家試験形式の問題で理解度をチェックしてみましょう!学んだ知識を使って解いてみてくださいね。

【国試問題1】Ⅳ型(遅延型)アレルギー反応について
問題:Ⅳ型(遅延型)アレルギー反応について正しいのはどれか。2つ選べ。
- IgE抗体が関与する。
- 肥満細胞が関与する。
- Tリンパ球が関与する。
- ヒスタミンが放出される。
- ツベルクリン反応でみられる。
【解答】3と5
解説:
Ⅳ型アレルギーは、抗体ではなくT細胞(Tリンパ球)が中心となって起こるアレルギー反応です。そのため、IgE抗体や肥満細胞、ヒスタミンは関与しません(これらはⅠ型アレルギーの特徴)。
正解の選択肢:
- 3. Tリンパ球が関与する → ⭕ Ⅳ型アレルギーは細胞性免疫であり、T細胞が中心的な役割を果たします。
- 5. ツベルクリン反応でみられる → ⭕ ツベルクリン反応はⅣ型アレルギーの代表例です。結核菌に対する感作T細胞があると、24〜72時間後に紅斑や硬結が現れます。
不正解の選択肢:
- 1. IgE抗体が関与する → ❌ IgEはⅠ型アレルギーの原因です。
- 2. 肥満細胞が関与する → ❌ 肥満細胞はⅠ型アレルギーで働きます。
- 4. ヒスタミンが放出される → ❌ ヒスタミンはⅠ型アレルギーで肥満細胞から放出されます。
【国試問題2】抗原がIgEと結合するアレルギー
問題:抗原がIgEと結合するのはどれか。
- 接触皮膚炎
- 血液型不適合輸血
- 全身性エリテマトーデス
- アナフィラキシーショック
【解答】4
解説:
IgEが関与するのはⅠ型アレルギー(即時型)です。IgEが肥満細胞に結合し、抗原と反応するとヒスタミンが放出され、即座にアレルギー症状が出現します。
正解の選択肢:
- 4. アナフィラキシーショック → ⭕ Ⅰ型アレルギーの最も重篤な症状です。IgEと抗原が反応して全身性のヒスタミン放出が起こり、血圧低下や気道狭窄などの生命を脅かす症状が出現します。
不正解の選択肢:
- 1. 接触皮膚炎 → ❌ Ⅳ型アレルギー(遅延型)。T細胞が関与し、抗体は関与しません。
- 2. 血液型不適合輸血 → ❌ Ⅱ型アレルギー(細胞障害型)。IgGやIgMが関与します。
- 3. 全身性エリテマトーデス → ❌ Ⅲ型アレルギー(免疫複合体型)。免疫複合体が組織に沈着して炎症を起こします。

まとめ:免疫グロブリンとアレルギー反応の国試攻略ポイント
今回は、免疫グロブリン5種類とアレルギー反応4型について解説しました。国試では特に以下のポイントが頻出なので、しっかり復習しておきましょう。
【免疫グロブリン編】
- IgG:血中最多(75〜80%)、胎盤通過可能、補体活性化
- IgM:初回感染で最初に出現、分子量最大、補体活性化
- IgA:母乳(特に初乳)に多い、粘膜防御の要
- IgE:Ⅰ型アレルギーの原因、肥満細胞からヒスタミン放出
- IgD:役割未解明(国試ではほぼ出題されない)
【アレルギー反応編】
- Ⅰ型:IgE、即時型(15〜30分)、ヒスタミン、アナフィラキシー
- Ⅱ型:IgG/IgM、細胞破壊、血液型不適合輸血
- Ⅲ型:免疫複合体、組織沈着、SLE、糸球体腎炎
- Ⅳ型:T細胞、遅延型(24〜72時間)、ツベルクリン反応
【特に注意すべき引っかけポイント】
- ラテックスアレルギーはⅠ型(接触皮膚炎はⅣ型だが、ラテックスは例外)
- Ⅳ型アレルギーは抗体が関与しない(T細胞が中心)
- IgGは胎盤通過できる唯一の免疫グロブリン
- IgMは初回感染で最初に出現する


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今回は、免疫グロブリン5種類とアレルギー反応4型について詳しく解説しました。国試では必ず出題されるテーマなので、この記事を何度も読み返して確実に理解しておきましょう。
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