【看護学生必見】アクチン・ミオシンの筋収縮メカニズム完全解説|国試頻出ポイント
「アクチンとミオシン、ほんま苦手やー!」そんな看護学生さん、めっちゃ多いんちゃう?筋収縮のメカニズムは解剖生理学の中でも特に難しく感じる分野ですが、国家試験では必ず出題される超重要テーマです。
この記事では、筋肉が動く仕組みを「綱引き」や「織姫と彦星」のイメージで楽しく覚えられるように解説します。カルシウムイオンの役割、α運動ニューロンとγ運動ニューロンの違いまで、イラストを使ってわかりやすく説明しますので、最後まで一緒に学んでいきましょう!


筋肉が動く仕組みの基本:登場人物は2人
アクチンとミオシン:綱引きをする仲間たち
筋肉が収縮する(縮む)仕組みを理解するために、まず登場人物を覚えましょう。主役はアクチンとミオシンの2つのタンパク質です。
| タンパク質 | 特徴 | 役割・イメージ |
|---|---|---|
| ミオシン (太いフィラメント) |
太い モーター役 |
綱引きで「引っ張る人」。先っぽに突起があって、ぐいぐいとアクチンを引き寄せる。主力でエンジン |
| アクチン (細いフィラメント) |
細い レール役 |
綱引きで「引っ張られる側の綱」。ミオシンの上に乗っかるレールのようなもの。引き寄せられる |


滑り説(Sliding Filament Theory):縮むんやない、滑り込むんや!
筋肉が縮む正体は「滑り込み」
筋肉が収縮する時、多くの人が「アクチンやミオシンが短くなる」と勘違いしますが、これは間違いです!
正解:タンパク質の長さは変わらず、アクチンがミオシンの間に滑り込む
⭕ 正解: アクチンとミオシンが滑り込んで重なり合う(滑り説)タンパク質の長さは変わりません!ミオシンの頭部がアクチンを引っ張ることで、全体が縮んだように見えるだけです。
イメージとしては、伸びている時はこんな感じ:
━━━ ━━━ ━━━
縮む時は、ギュッと引っ張り合ってこうなる:
━━━━━━━━━━━━━

ATPは筋肉のガソリン!ミオシンがエネルギーを使う
ATP分解でミオシンが動く
ミオシンがアクチンを引っ張るためには、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーが必要です。
| ステップ | 何が起こるか |
|---|---|
| 1. ATPがミオシンに結合 | ミオシンがATP(ガソリン)を受け取る |
| 2. ATPを分解 | ATPase(酵素)が ATP → ADP + Pi に分解し、エネルギーを放出 |
| 3. ミオシン頭部が動く | エネルギーを使ってミオシンの頭部が「ぐいっ」とアクチンを引っ張る |
| 4. 繰り返し | ミオシンがまた新しいATPを受け取り、さらに引っ張る → 筋肉が縮む |

カルシウムイオンの役割:織姫と彦星の邪魔者を退治!
トロポニン・トロポミオシンという邪魔者
実は、アクチンとミオシンの間にはトロポミオシンという「邪魔者」がいます。これが邪魔をしていると、ミオシンはアクチンを引っ張ることができません。
この邪魔者を退治する(どかせる)のが、カルシウムイオン(Ca²⁺)の役割です!
織姫と彦星の物語で覚えよう!
アクチン = 織姫
ミオシン = 彦星
トロポミオシン = 二人の間の天の川(邪魔者)
カルシウムイオン = 天の川をどかせる神様
トロポミオシンが邪魔していると、織姫(アクチン)と彦星(ミオシン)は会えません。でも、カルシウムイオンが「よし、会わせたるわ!」って天の川をどかせてくれると、二人は結ばれて筋肉が動くんや!
筋小胞体:カルシウムイオンの倉庫
カルシウムイオンは普段、筋小胞体という「倉庫」にしまわれています。神経から「動け!」という信号が来ると:
- 筋小胞体からカルシウムイオンが「しゅっ」と放出される
- カルシウムイオンがトロポニンに結合する
- トロポニンがトロポミオシンを動かす(邪魔者が退治される)
- アクチンとミオシンが結合できるようになる
- ミオシンがアクチンを「ぐいっ」と引っ張る → 筋収縮!
カルシウムイオンの役割まとめ
- カルシウムイオンは筋収縮のスイッチ
- 普段は筋小胞体に貯蔵されている
- 神経刺激で放出される
- トロポニンに結合してトロポミオシンをどかす
- アクチンとミオシンが結合できるようになる

α運動ニューロンとγ運動ニューロンの違い
国試でよく問われるポイント!

運動ニューロン(運動神経)には2種類あり、役割が全く違います。「数学の先生が音楽の採点するぐらい担当が違う」と覚えてください!
| 種類 | 働きかける場所 | 役割 |
|---|---|---|
| α運動ニューロン (アルファ) |
普通の筋線維 (骨格筋) |
パワー担当 「筋肉よ、動け!」と命令する 筋収縮の主役 |
| γ運動ニューロン (ガンマ) |
筋紡錘 (センサー) |
調整役・ガイド役 センサーの感度を調整する 筋収縮の脇役 |
国試でよく間違えるポイント!問題:α運動ニューロンは筋紡錘を興奮させる。⭕か❌か?
答え:❌ 誤り
α運動ニューロンは「普通の筋肉」を動かします。筋紡錘(センサー)に働きかけるのはγ運動ニューロンです。これは国試でめっちゃ出るから絶対覚えといてな!

筋紡錘とは?センサーの役割
筋紡錘は筋肉の中にある「伸び具合センサー」です。筋肉がどれくらい伸びているかを感知して、脳に情報を送ります。
γ運動ニューロンは、この筋紡錘の「感度」を調整する役割を持っています。センサーの感度が上がれば、わずかな伸びでも反応できるようになります。
覚え方とゴロ合わせ
筋収縮メカニズム 暗記のコツ
- ミオシンは太い:「ふと(太)み(ミオシン)」
- 滑り説:「短縮やなくて滑り込み!タンパク質の長さは変わらへん」
- ATP:「ミオシンがATPパクッと食べてぐいっと引っ張る」
- カルシウム:「織姫と彦星の邪魔者を退治するのがCa²⁺」
- α運動ニューロン:「アルファはパワー!筋肉動かせ!」
- γ運動ニューロン:「ガンマはガイド!センサー調整!」
国試問題に挑戦!実力チェック
ここまで学んだ知識を使って、実際の国家試験問題に挑戦してみましょう!2問用意したので、じっくり考えてみてくださいね。

【問題1】筋収縮の基本メカニズム
国試問題
筋収縮で正しいのはどれか。
- 筋収縮はミオシンの短縮である。
- アクチンにATP分解酵素が存在する。
- α運動ニューロンは筋紡錘を興奮させる。
- 筋小胞体からカルシウムイオンが放出される。

【正解と解説】
正解:4. 筋小胞体からカルシウムイオンが放出される
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ✕ 誤り | 筋収縮はミオシンの短縮ではなく、滑り説によるものです。ミオシンとアクチンの長さは変わらず、アクチンがミオシンの間に滑り込むことで筋肉が縮みます。タンパク質自体は短縮しません。 |
| 2 | ✕ 誤り | ATP分解酵素(ATPase)はミオシンに存在します。アクチンではありません。ミオシンがATPを分解してエネルギーを得て、アクチンを引っ張ります。 |
| 3 | ✕ 誤り | α運動ニューロンは普通の筋線維(骨格筋)を興奮させます。筋紡錘を興奮させるのはγ運動ニューロンです。これは国試頻出の引っかけポイントです! |
| 4 | ⭕ 正しい | 筋小胞体はカルシウムイオンの貯蔵庫です。神経刺激を受けると、筋小胞体からカルシウムイオンが放出され、トロポニンに結合してトロポミオシンをどかし、筋収縮が始まります。 |

【問題2】第103回 午前27問
第103回 看護師国家試験 午前27問
骨格筋の収縮について正しいのはどれか。
- 筋収縮のエネルギー源はADPである。
- 収縮力は関節が伸展した状態で最大となる。
- 骨格筋は副交感神経の指令を受けて収縮する。
- アクチンがミオシン上を滑走して筋収縮が起こる。

【正解と解説】
正解:4. アクチンがミオシン上を滑走して筋収縮が起こる
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ✕ 誤り | 筋収縮のエネルギー源はATP(アデノシン三リン酸)です。ADPはATPが分解された後の産物で、エネルギー源ではありません。ATP → ADP + Pi(リン酸)の反応でエネルギーが放出されます。 |
| 2 | ✕ 誤り | 収縮力は関節がやや屈曲した状態(中間位)で最大となります。完全に伸展した状態では、アクチンとミオシンの重なりが少なく、十分な力が出せません。 |
| 3 | ✕ 誤り | 骨格筋は体性神経(運動神経)の指令を受けて収縮します。副交感神経は自律神経の一部で、骨格筋の収縮には関与しません。副交感神経が支配するのは内臓や腺などです。 |
| 4 | ⭕ 正しい | これが滑り説(Sliding Filament Theory)の正しい説明です。アクチン(細いフィラメント)がミオシン(太いフィラメント)の上を滑走することで、筋肉が収縮します。 |

2問の共通ポイントこの2問に共通するのは「滑り説」の理解です。
- 筋収縮 = タンパク質の短縮 ❌
- 筋収縮 = アクチンとミオシンの滑り込み ⭕
- エネルギー源はATP(ADPではない)
- ATP分解酵素はミオシンにある(アクチンではない)
- カルシウムイオンは筋小胞体から放出される
これらのポイントを押さえておけば、国試の筋収縮問題はバッチリや!
まとめ:筋収縮メカニズムの全体像
この記事のポイントまとめ
- 筋収縮の主役はアクチン(細い)とミオシン(太い)
- 筋肉が縮むのは滑り説:タンパク質が短縮するのではなく、滑り込む
- ミオシンがATPを分解してエネルギーを得る
- カルシウムイオンが筋収縮のスイッチ(トロポミオシンをどかす)
- α運動ニューロン:筋肉を動かす(パワー担当)
- γ運動ニューロン:筋紡錘を調整(センサー担当)
- 国試では「α運動ニューロンと筋紡錘の関係」がよく出る

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