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【2025年度版】看護学生必見!実習のアセスメントに使えるヘンダーソンの14の基本的ニーズ完全ガイド

実習系
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  1. 【看護学生必見】実習で使える!ヘンダーソンの14の基本的ニーズ完全ガイド
  2. ヘンダーソンとは?人物紹介と看護理論の基本
  3. 看護理論がなぜ実習に重要なのか?
  4. ヘンダーソンの14の基本的ニーズとは?(概要)
  5. 基本的ニーズ1-5の詳細解説
    1. ①正常に呼吸する
      1. アセスメントの重要な視点
      2. 押さえておきたい観察項目
      3. 記載例
    2. ②適切に飲食する
      1. アセスメントの重要な視点
      2. 押さえておきたい観察項目
      3. 記載例
    3. ③あらゆる排泄経路から排泄する
      1. アセスメントの重要な視点
      2. 押さえておきたい観察項目
      3. 記載例
    4. ④身体の位置を動かし、またよい姿勢を保持する
      1. アセスメントの重要な視点
      2. 押さえておきたい観察項目
      3. 記載例
    5. ⑤睡眠と休息をとる
      1. アセスメントの重要な視点
      2. 押さえておきたい観察項目
      3. 記載例
  6. 基本的ニーズ6-10の詳細解説
    1. ⑥適当な衣類を選び、着脱する
      1. アセスメントの重要な視点
      2. 押さえておきたい観察項目
      3. 記載例
    2. ⑦衣類の調節と環境の調整により、体温を生理的範囲内に維持する
      1. アセスメントの重要な視点
      2. 押さえておきたい観察項目
      3. 記載例
    3. ⑧身体を清潔に保ち、身だしなみを整え、皮膚を保護する
      1. アセスメントの重要な視点
      2. 押さえておきたい観察項目
      3. 記載例
    4. ⑨環境のさまざまな危険因子を避け、また他人を傷害しないようにする
      1. アセスメントの重要な視点
      2. 押さえておきたい観察項目
      3. 記載例
    5. ⑩自分の感情、欲求、恐怖あるいは”気分”を表現して他者とのコミュニケーションをもつ
      1. アセスメントの重要な視点
      2. 押さえておきたい観察項目
      3. 記載例
  7. 基本的ニーズ11-14の詳細解説
    1. ⑪自分の信仰に従って礼拝する
      1. アセスメントの重要な視点
      2. 押さえておきたい観察項目
      3. 記載例
    2. ⑫達成感をもたらすような仕事をする
      1. アセスメントの重要な視点
      2. 押さえておきたい観察項目
      3. 記載例
    3. ⑬遊び、あるいはさまざまな種類のレクリエーションに参加する
      1. アセスメントの重要な視点
      2. 押さえておきたい観察項目
      3. 記載例
    4. ⑭正常な発達および健康を導くような学習をし、発見をし、あるいは好奇心を満足させる
      1. アセスメントの重要な視点
      2. 押さえておきたい観察項目
      3. 記載例
  8. 実習でヘンダーソンの理論を使いこなすコツ
      1. 情報収集のコツ
      2. アセスメントのコツ
      3. 看護計画立案のコツ
  9. まとめ:ヘンダーソンの14の基本的ニーズを実習で活かそう
      1. 【看護学生限定】実習で使えるアセスメントシート無料プレゼント!

【看護学生必見】実習で使える!ヘンダーソンの14の基本的ニーズ完全ガイド

こんにちは、看護学生アドバイザーのかずです!今回は看護学生の皆さんから多くリクエストをいただいていた「ヘンダーソンの14の基本的ニーズ」について、わかりやすく解説していきます。

看護学生
看護学生
かず学長、実習でヘンダーソンの看護理論を使うように言われたんですが、14個もあって覚えられません…どうやって使えばいいんですか?アセスメントにも活かせますか?
かず学長
かず学長
そやな!実習でいきなり「ヘンダーソンの14の基本的ニーズ使ってアセスメントしなさい」って言われても困るよな!僕も学生の頃はロイ適応モデルで勉強してたのに、実習先ではヘンダーソンだったから大変やったわ(笑)でも安心してな!今日はめっちゃ分かりやすく解説していくから、これさえ読めば実習バッチリや!

実習で看護過程の展開に苦労している方、看護理論をどう活用していいか分からない方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。実習記録が格段に書きやすくなる方法をお伝えします!

ヘンダーソンの看護理論

ヘンダーソンとは?人物紹介と看護理論の基本

まず、ヴァージニア・ヘンダーソンとはどんな人物なのかを簡単に紹介します。

ヴァージニア・ヘンダーソン(1897-1996)

  • アメリカの看護理論家・教育者
  • 「近代看護の母」フローレンス・ナイチンゲールに次ぐ「20世紀の看護の母」と称される
  • 著書「看護の基本となるもの」で世界中の看護教育に影響を与えた
  • ICN(国際看護師協会)のプロジェクトに参加し、看護文献の国際的なインデックス作成に貢献
かず学長
かず学長
えっ!?看護師になって10年以上の人でも、ヘンダーソンの14のニーズを全部言えない人めっちゃ多いねん!でも実は看護記録を書く時にこの14項目を意識してるだけで、患者さんの全体像がめっちゃ見えやすくなるんや!

看護理論がなぜ実習に重要なのか?

「看護理論なんて覚えるだけで大変…」と思う人もいるかもしれませんが、看護理論は実は実習でとても役立つものです。

看護学生
看護学生
正直、看護理論って難しくて、なぜ必要なのかよくわかりません…実習で使う意味はあるんですか?
かず学長
かず学長
ここ重要やで!看護理論は「看護の見方や考え方をまとめたもの」なんや。これがあるから、新人や学生でも理論に沿って患者さんを観察できるし、看護計画も立てやすくなるねん。つまり、看護理論は「人間の見方の共通言語」みたいなもんやから、これを知っとくと実習での情報収集もアセスメントもグンと楽になるで!

看護理論を使うメリット

  • 情報収集が効率的になる:何を見るべきかが明確になる
  • アセスメントの視点が広がる:多角的に患者を理解できる
  • 看護計画が立てやすくなる:ニーズに基づいた介入ができる
  • 記録が書きやすくなる:構造化された記録ができる
  • ケアの根拠が明確になる:なぜそのケアが必要なのかを説明できる

看護記録イメージ

ヘンダーソンの14の基本的ニーズとは?(概要)

ヘンダーソンは著書「看護の基礎となるもの」の中で、人間の基本的欲求と基本的看護の構成要素を14項目にまとめました。この14項目がヘンダーソンの14の基本的ニーズと呼ばれるものです。

かず学長
かず学長
ヘンダーソンの14のニーズは、人間が人間らしく生きるために必要な要素をまとめたものなんや!最初の方は呼吸や食事など生理的なニーズ、後半になるほど社会的・精神的なニーズになっていくんが特徴やで。これを覚えておくと、患者さんのことを「全人的」に見れるようになるから、アセスメントの質がグッと上がるんや!
ヘンダーソンの14の基本的ニーズ
正常に呼吸する
適切に飲食する
あらゆる排泄経路から排泄する
身体の位置を動かし、またよい姿勢を保持する(歩く、座る、寝る、これらのうちのあるものを他のものへ換える)
睡眠と休息をとる
適当な衣類を選び、着脱する
衣類の調節と環境の調整により、体温を生理的範囲内に維持する
身体を清潔に保ち、身だしなみを整え、皮膚を保護する
環境のさまざまな危険因子を避け、また他人を傷害しないようにする
自分の感情、欲求、恐怖あるいは”気分”を表現して他者とのコミュニケーションをもつ
自分の信仰に従って礼拝する
達成感をもたらすような仕事をする
遊び、あるいはさまざまな種類のレクリエーションに参加する
正常な発達および健康を導くような学習をし、発見をし、あるいは好奇心を満足させる
看護学生
看護学生
14個もあると覚えるのが大変です…どうやって覚えたらいいですか?
かず学長
かず学長
おすすめは「頭のてっぺんから足先まで」と「体→心→社会」の順番で覚えるやり方や!①呼吸(上半身)→②飲食(口)→③排泄(下半身)→④姿勢(全身)→⑤睡眠(全身)→⑥衣類(全身)→⑦体温(全身)→⑧清潔(皮膚)→⑨安全(環境)→⑩〜⑭(心や社会面)って感じやな。順番に意味があるから、この流れで覚えると忘れにくいで!

実習でのポイントヘンダーソンの14の基本的ニーズは、患者さんの全体像を把握するためのチェックリストとして活用できます。情報収集の段階で各項目に注目して観察することで、見落としのない包括的なアセスメントにつながります。特に①〜⑨は身体的ニーズ、⑩〜⑭は精神的・社会的ニーズとして大別できるので、バランスよく観察することが大切です。

基本的ニーズ1-5の詳細解説

それでは、ヘンダーソンの14の基本的ニーズの中でも、特に生命維持に直結する最初の5つのニーズについて詳しく解説していきます。これらは身体的側面に関するものが中心で、実習でもまず最初に観察する項目です。

かず学長
かず学長
ここからは各ニーズごとに「アセスメントの重要な視点」と「押さえておきたい観察項目」、そして実際の「記載例」も紹介していくで!これを実習で使うと記録がめっちゃ書きやすくなるから、ぜひメモしておいてな!特に記載例は自分の実習記録に応用できるから要チェックやで!

アセスメントイメージ

①正常に呼吸する

呼吸は生命維持に最も重要な機能の一つです。酸素を取り込み、二酸化炭素を排出するこの過程が正常に行われているかを観察します。

アセスメントの重要な視点

  • ガス交換が正常に行われているか
  • 安楽に呼吸ができているか

押さえておきたい観察項目

  • 呼吸数、リズム、深さ
  • 呼吸音、肺雑音の有無
  • SpO₂値、動脈血ガス分析結果
  • 胸部レントゲン所見
  • 呼吸苦、息切れ、咳嗽、喀痰の有無と性状
  • 喫煙歴、アレルギーの有無
  • 自宅周辺の環境(大気汚染など)

記載例

S)「酸素つけてないとしんどいわ。」

O)呼吸数24回/分、SpO₂ 87%(room air)、労作時呼吸苦あり。

O)5年前に肺気腫の診断を受け、1年前より在宅酸素療法中。

かず学長
かず学長
呼吸のアセスメントでよくあるミスは、「呼吸数だけ見て安心する」ことなんや!呼吸数が正常でも、呼吸の仕方や息切れの有無、SpO₂値、呼吸音など総合的に見ることが大事やで。特に慢性呼吸器疾患の患者さんは、息苦しさに慣れてるから「大丈夫」って言うてても実際は苦しいことがあるから要注意や!

②適切に飲食する

栄養と水分の摂取は生命維持と健康の回復に欠かせません。食べる行為は単なる栄養摂取だけでなく、楽しみや満足感にもつながる重要なニーズです。

アセスメントの重要な視点

  • 必要な栄養が摂取できているか
  • 楽しく食べ、満足感が得られているか

押さえておきたい観察項目

  • 食事(水分含む)摂取量と摂取方法
  • 嗜好品、アレルギーの有無
  • 身長、体重、BMI
  • 必要栄養量と摂取カロリー
  • 食欲、嚥下機能の状態
  • 口腔内の状態(義歯、歯の状態など)
  • 消化器症状(嘔気、嘔吐、腹部膨満感など)
  • 血液データ(TP、Alb、Hb、TG、血糖値など)

記載例

S)「お肉や揚げ物が好きでよく食べていました。野菜はあまり好きじゃありません。」

O)HbA1c14.3%、BMI30.2、血糖241mg/dl

O)一人暮らしで外食やお弁当の購入での食事が多かったとのこと。

かず学長
かず学長
ここ重要やで!飲食のアセスメントでは「量」だけじゃなくて「質」も大事なんや!特に血糖値が高い患者さんやアルブミン値が低い患者さんは、食事内容の詳細を聞き取ることが重要。それから、食事は「楽しみ」の側面もあるから、ただ栄養が取れてるかだけじゃなくて、「食事を楽しめているか」という視点も忘れんようにな!

③あらゆる排泄経路から排泄する

排泄は体内の老廃物を出す重要な機能です。排尿や排便だけでなく、発汗なども含めた全ての排泄経路が正常に機能しているかを観察します。

アセスメントの重要な視点

  • 正常な排泄ができているか
  • 尿意・便意を感じられるか

押さえておきたい観察項目

  • 排尿・排便の回数、量、性状
  • 尿意・便意の有無
  • 発汗状況
  • 水分出納バランス(In-Out)
  • 食事・水分摂取状況
  • 麻痺の有無(排泄動作への影響)
  • 腹部膨満感、腸蠕動音
  • 排泄に関連する検査値(BUN、Cr、GFRなど)

記載例

S)「水分はあまり取りません。喉が渇かないので…」

O)1日の水分摂取量約600ml。排尿回数3~4回/日、濃縮尿であるが混濁なし。

看護学生
看護学生
排泄について患者さんに聞くのって恥ずかしいんですが…どうやって聞けばいいですか?
かず学長
かず学長
ええ質問やね!排泄は確かに聞きにくいテーマやけど、医療者として普通に聞くことが大事なんや。「お通じの状態を教えていただいてもいいですか?」「排尿の回数や状態はいかがですか?」って自然な感じで聞くといいで。あと、「日頃から軟らかいですか?硬いですか?」みたいに選択式で聞くと答えやすいねん。自分が恥ずかしがらず、医療者として必要な情報を集める姿勢が大事やで!

④身体の位置を動かし、またよい姿勢を保持する

身体を動かし、適切な姿勢を保つことは、循環を促進し合併症を予防するだけでなく、生活の質にも大きく関わります。

アセスメントの重要な視点

  • 歩行、立位、座位、臥位などの姿勢が適切にとれるか
  • 良肢位のとり方を患者自身が理解しているか

押さえておきたい観察項目

  • ADL(日常生活動作)の自立度
  • 麻痺、拘縮、骨折の有無
  • 安静度の制限
  • 筋力評価(MMTなど)
  • 点滴やドレーン類の有無と管理状況
  • 生活習慣(活動と休息のパターン)
  • 認知機能(指示理解など)
  • 呼吸機能への影響

記載例

S)「ごはんを食べるとき姿勢がどうしても傾いてしまいます。」

O)体位枕を傾く方向へ入れるとベッド上で座位保持できる。右片麻痺あり、左側へ傾く傾向がある。

かず学長
かず学長
えっ!?多くの看護学生が見落とすポイントなんやけど、「姿勢」って単に体を支えるだけやなくて、呼吸や消化、循環、心理面にも影響するめちゃ重要な要素なんや!特に長期臥床の患者さんは「姿勢の変換」が褥瘡予防だけでなく、心理的な効果もあるから、安静度の範囲内でどうポジショニングするかはすごく大事やねん!

⑤睡眠と休息をとる

適切な睡眠と休息は、身体と精神の回復に不可欠です。入院環境では特に睡眠が妨げられることが多いため、しっかり観察する必要があります。

アセスメントの重要な視点

  • 十分な睡眠と休息がとれているか
  • ストレスや緊張感を感じていないか

押さえておきたい観察項目

  • 睡眠時間、睡眠パターン
  • 睡眠の質(中途覚醒、熟睡感など)
  • 疼痛、掻痒感の有無
  • 睡眠薬・入眠剤の使用状況
  • 疲労の状態、日中の眠気
  • 療養環境への適応状況
  • 安静度による活動制限
  • 騒音、照明などの環境要因
  • ストレス状況と対処法

記載例

S)「7時間は眠れているかな。でも背中がかゆくて寝付けないことがあるんです。」

O)鎮痒剤を背中に塗布すると入眠障害なく入眠される。アトピー性皮膚炎の既往あり。

かず学長
かず学長
ここ重要やで!睡眠のアセスメントは「何時間寝たか」だけじゃなくて「どんな質の睡眠だったか」を聞き出すのが大事なんや。病院環境って騒音や光、処置のタイミングなどで睡眠が妨げられることが多いねん。睡眠不足は免疫力の低下や認知機能の低下にもつながるから、特に入院患者さんの睡眠環境を整えることは超重要な看護ケアなんやで!

基本的ニーズ1-5のまとめ

  • 生命維持に直結するニーズが中心:呼吸、栄養、排泄、姿勢、睡眠は生命活動の基盤となるニーズです
  • バイタルサインとの関連が強い:これらのニーズはバイタルサインに直接影響します
  • 相互に関連している:例えば、呼吸と姿勢、栄養と排泄など、ニーズ同士が密接に関連しています
  • 実習での情報収集の基礎になる:これらのニーズに関する情報はまず最初に収集すべき重要事項です
  • 客観的データと主観的データの両方が重要:観察可能な事実だけでなく、患者の感じ方も重要なアセスメントポイントです

実習記録イメージ

看護学生
看護学生
実習記録に書くときは、14項目全部についてアセスメントする必要があるんですか?
かず学長
かず学長
ええ質問や!基本的には14項目全てを確認するのがベストやけど、実習の種類や患者さんの状態によって重点的に見るべき項目は変わってくるんや。例えば急性期なら①〜⑨の身体的ニーズに重点を置くし、精神科実習なら⑩〜⑭の精神的・社会的ニーズが特に重要になるねん。でも最初は14項目全部をチェックリスト的に見ていくと、見落としが少なくなるから、ぜひ試してみてな!

基本的ニーズ6-10の詳細解説

続いて、基本的ニーズの6番目から10番目までを解説していきます。これらのニーズは、身体的側面と心理社会的側面の橋渡しとなる部分で、患者さんのQOL(生活の質)に大きく関わります。

かず学長
かず学長
今から説明する6〜10番目のニーズは、「生きるための基本」から「その人らしく生きる」ための要素に少しずつ移っていく部分やねん。ここは患者さんの身体的な健康だけじゃなく、心の健康や自己表現にも関わる大事な部分やから、特に実習では見落としがちなポイントやで!でも丁寧に観察すると、患者さんの全体像がもっとよく見えてくるから、しっかりチェックしてな!

患者のQOL

⑥適当な衣類を選び、着脱する

衣類の選択や着脱は単なる習慣的な行為ではなく、自己表現や自立の一部でもあります。また、疾患や症状によって着脱動作に影響が出ることもあります。

アセスメントの重要な視点

  • 患者に合った衣類を着ることができているか
  • 身だしなみを整えることができているか

押さえておきたい観察項目

  • ADL(日常生活動作)の自立度
  • 運動機能、特に上肢の可動域
  • 認知機能(着衣失行の有無など)
  • 麻痺や関節の変形の有無
  • 活動意欲
  • 点滴やドレーン類の有無と影響
  • 発熱、吐気、倦怠感などの症状
  • 患者の好みや習慣

記載例

S)「麻痺側の腕は着にくいんです。」

O)右上下肢麻痺あり。全介助で寝衣交換実施した。前開きの寝衣を使用している。

かず学長
かず学長
ここ重要やで!衣類の着脱は「できるか・できないか」だけでなく、「どんな服を好むか」「自分らしさを表現できているか」という視点も大事なんや。特に長期入院の患者さんは、ずっと同じ病衣だけだと気分が落ち込むこともあるから、可能なら自分の好きな服を着る機会を作るのも大切なケアの一つやねん!

⑦衣類の調節と環境の調整により、体温を生理的範囲内に維持する

体温調節は生命維持にとって重要な機能です。患者さん自身による体温調節だけでなく、環境調整によるサポートも重要なアセスメントポイントです。

アセスメントの重要な視点

  • 体温が生理的範囲内で正常に保たれているか
  • 患者自身が体温調節に努めることができているか

押さえておきたい観察項目

  • 体温の測定値と変動パターン
  • 療養環境の温度・湿度・空調の状況
  • 発熱の有無と対処方法
  • 感染症の有無
  • 衣類や寝具の調整状況
  • ADLと自己調節能力
  • 発汗の状態
  • 血液データ(WBC、CRPなど)

記載例

S)「この部屋、熱いわ。」

O)BT37.1℃。顔面紅潮・発汗あり。エアコンで室温28℃に設定されていた。設定温度を26℃に下げたところ、「楽になった」との発言あり。

看護学生
看護学生
体温調節って、単に熱が出ていないかチェックするだけではないんですね。もっと広い視点が必要なんですか?
かず学長
かず学長
その通りや!体温調節のアセスメントは「熱があるかないか」だけじゃないねん。特に高齢者は暑さ寒さを感じにくくなってたり、自分で調節する能力が低下してたりするんや。それから、室温や湿度、エアコンの風向き、衣類や寝具の状態など環境因子も大事。発熱と一言で言っても、感染症由来なのか、脱水由来なのか、薬剤性なのか…原因によってケアも変わってくるから、広い視点でアセスメントすることがめっちゃ大事やで!

⑧身体を清潔に保ち、身だしなみを整え、皮膚を保護する

清潔の保持は感染予防だけでなく、患者さんの快適さや尊厳、自己肯定感にも関わる重要なニーズです。

アセスメントの重要な視点

  • 皮膚や粘膜の清潔が保たれているか
  • 身だしなみは整っているか
  • 皮膚の統合性は保たれているか

押さえておきたい観察項目

  • 入浴・シャワー浴の頻度と方法
  • ADLと清潔ケアの自立度
  • 皮膚の状態(乾燥、発赤、傷など)
  • 爪、髪、口腔内の清潔状態
  • 尿・便失禁の有無とスキンケア
  • 発汗の状態
  • 皮膚疾患の有無
  • 清潔保持に関する習慣や好み

記載例

O)夜間はポータブルトイレにて排泄。夜間尿失禁あり。

O)右半身に麻痺あり。自宅では夫が週3回スライダーを使い入浴介助をしていた。臀部に軽度の発赤あり(褥瘡分類:d1)。

かず学長
かず学長
えっ!?ほとんどの学生が見落とすポイントやけど、清潔のアセスメントでは「皮膚の状態」と「本人の清潔習慣」の両方を見ることが超大事なんや!入院すると今までの習慣が変わることも多いし、特に高齢者は「毎日お風呂に入る」より「週に2〜3回でいい」という方も多いねん。無理に毎日シャワー浴させるより、その人の習慣に合わせたケアをすることが、その人らしさを尊重することにもつながるんやで!

⑨環境のさまざまな危険因子を避け、また他人を傷害しないようにする

安全を確保することは、療養生活の基盤となる重要なニーズです。転倒・転落などの事故予防だけでなく、感染予防なども含まれます。

アセスメントの重要な視点

  • 環境を自由に調節することができるか
  • 周囲に危険なものはないか
  • 自分や他者に危険を与えることはないか

押さえておきたい観察項目

  • 療養環境の危険箇所(段差、障害物など)
  • 転倒リスク(転倒アセスメントスコア)
  • 認知機能(見当識、判断力など)
  • せん妄の有無と対応状況
  • 点滴やドレーン類の自己抜去リスク
  • 感染予防対策(手洗い、面会制限など)
  • 皮膚損傷のリスク
  • 血液データ(感染兆候など)

記載例

S)「早く家に帰らないといけないの。」

O)ベッド柵を乗り越えて病室から出ようとしている。説明しても「家に帰らないと」と納得されない。術後2日目、夜間せん妄の状態。

かず学長
かず学長
ここ重要やで!安全のアセスメントでは、目に見える危険(転倒リスクなど)だけでなく、見えない危険(感染リスクなど)も含めて考えることが大事なんや。特に術後せん妄は予測しにくいけど、高齢者や長時間手術を受けた患者さんには起こりやすいから、「今は落ち着いてるから大丈夫」と油断せず、リスクを先読みすることが看護師の重要な役割なんやで!

⑩自分の感情、欲求、恐怖あるいは”気分”を表現して他者とのコミュニケーションをもつ

コミュニケーションは単なる意思疎通の手段ではなく、自己表現や社会との関わりを持つための重要なニーズです。

アセスメントの重要な視点

  • 自分の欲求や感情を十分に表現できるか
  • 周囲の人々に自分を理解してもらえているか

押さえておきたい観察項目

  • 表情、言動、しぐさ
  • 性格や普段のコミュニケーションスタイル
  • 家族・医療者との関係性
  • 言語障害の有無とコミュニケーション方法
  • 視力・聴力の状態
  • 認知機能(理解力、表現力など)
  • 補助具(メガネ、補聴器など)の使用状況
  • 精神状態(不安、抑うつなど)
  • 面会者の来訪状況

記載例

O)文字盤にて「ありがとう」と指さされる。

O)文字盤を使用すれば看護師との会話は可能。表情は明るく、頷きや手の動きでも意思表示している。

看護学生
看護学生
コミュニケーションが難しい患者さん(例えば失語症や認知症の方)とはどうやってアセスメントを進めればいいでしょうか?
かず学長
かず学長
ええ質問やね!コミュニケーションが難しい患者さんの場合、「言葉」以外の表現方法に注目することが大事なんや。表情、目の動き、手の動き、うなずきなどの非言語コミュニケーションをよく観察するんやで。そして、「はい・いいえ」で答えられる質問を中心にしたり、文字盤やジェスチャー、絵カードなどを活用したりするんや。家族から患者さんの普段の様子や好みを聞くのも大事!コミュニケーションの方法は一つじゃないから、その人に合った方法を工夫することが看護の腕の見せどころやで!

基本的ニーズ6-10のまとめ

  • 身体的ニーズと精神的ニーズの橋渡し:⑥〜⑨は身体的側面、⑩は精神的側面に関わるニーズです
  • QOL(生活の質)に直結する:これらのニーズは患者さんの生活の質に大きく影響します
  • 自己表現や自立に関わる要素が増える:単なる身体機能だけでなく、自分らしさの表現にも関わります
  • 個別性が重要になる:患者さん一人一人の好みや習慣、価値観によって支援方法が異なります
  • 実習では見落としがちな項目も多い:特に⑥〜⑨は「当たり前」と思われがちですが、丁寧に観察することが重要です

コミュニケーションイメージ

かず学長
かず学長
ここまでの10項目をしっかり押さえておけば、実習でのアセスメントはかなり充実するはずや!特に⑩のコミュニケーションは、残りの⑪〜⑭の精神的・社会的ニーズを理解するための橋渡し的な役割もあるから、めっちゃ重要なポイントなんやで。患者さんとのコミュニケーションを大切にして、その人の価値観や思いを理解することで、より良いケアにつながっていくねん!

基本的ニーズ11-14の詳細解説

最後に、ヘンダーソンの14の基本的ニーズの中で、主に精神的・社会的側面に関わる11番目から14番目までのニーズを解説します。これらは「生きがい」や「自己実現」に関わる重要な要素です。

かず学長
かず学長
これから説明する11〜14番目のニーズは、「その人らしく生きる」ための大切な要素なんや!でも実習では時間がなくて、ここまで深く聞けないことも多いかもしれへんね。でも、この部分を理解することで、患者さんをより深く全人的に理解できるようになるから、余裕があれば必ず聞いてみるといいで!特に長期入院や慢性期の患者さんには、この部分のケアが生きる希望につながることもあるんやで!

精神的側面のケア

⑪自分の信仰に従って礼拝する

宗教的な信仰だけでなく、個人の価値観や信念に基づいて生きることは、精神的な支えや生きる意味を見出す上で重要なニーズです。

アセスメントの重要な視点

  • 宗教的な信仰や信念があるか
  • 譲れない価値観や信念はあるか

押さえておきたい観察項目

  • 信仰している宗教の有無と内容
  • 価値観、人生観、死生観
  • 日常的な祈りや儀式の習慣
  • 宗教上の食事制限や医療行為の制限
  • 精神的な支えとなるものの有無
  • 療養生活での精神的苦痛や葛藤
  • 宗教者(僧侶、神父など)との面会希望

記載例

S)「牛肉は宗教で食べてはいけないことになっています。」

O)イスラム教徒であり、ハラル食の提供について栄養科に相談した。毎日5回のお祈りの時間を確保できるよう配慮している。

かず学長
かず学長
えっ!?日本では「宗教あるの?」って聞くと「特にないです」って答える人も多いねんけど、実は「お墓参り」「神社やお寺に行く」「しきたりを大事にする」といった習慣も広い意味では宗教的な要素があるんや!それから「信仰」だけじゃなく、その人の「信念」や「譲れない価値観」も大事なポイント。特に終末期や難病の患者さんにとっては、この精神的な支えがとても重要やねん!

⑫達成感をもたらすような仕事をする

仕事や役割を持つことは、社会とのつながりや自己価値を感じる上で重要です。入院によってそれが中断されることも多く、注意が必要です。

アセスメントの重要な視点

  • 達成感を得られる仕事や役割があるか
  • 社会に受け入れられているという満足感があるか

押さえておきたい観察項目

  • 職業とその内容、やりがい
  • 家庭や社会での役割
  • 入院や疾患が仕事や役割に与える影響
  • 経済的な懸念の有無
  • 復職や役割復帰に向けての思い
  • 達成感や自己効力感の状況
  • 療養中でも可能な役割の有無

記載例

S)「長く入院するので、会社の迷惑になるかと心配です。」

O)教師として働いており、生徒の笑顔を見ることを楽しみにしている。療養中も教材研究を続けたいという希望あり。

かず学長
かず学長
ここ重要やで!「仕事」というと会社勤めだけをイメージしがちやけど、主婦や主夫としての家事や育児、地域でのボランティア、趣味のサークル活動なども「役割」として大切なんや。特に入院すると「何もできない」「誰かの迷惑になっている」という気持ちになりやすいから、療養中でもできる小さな役割や達成感を感じられることを見つけることが、回復への意欲につながるんやで!

⑬遊び、あるいはさまざまな種類のレクリエーションに参加する

遊びやレクリエーションは単なる気晴らしではなく、ストレス発散や生活の潤い、対人関係の構築にも重要な役割を果たします。

アセスメントの重要な視点

  • 遊びやレクリエーションを通じた満足感が得られているか
  • ストレス発散や息抜きの方法があるか

押さえておきたい観察項目

  • 趣味や好きな活動
  • 休日の過ごし方
  • 余暇活動の種類と頻度
  • 入院中の気分転換方法
  • 運動機能障害の影響
  • 認知機能の状態
  • ADLとレクリエーション活動の関係
  • 他者との交流状況

記載例

S)「編み物が脳梗塞が起こる前は得意だったんだけど、今は無理ね。」

O)右片麻痺があり、細かい手作業が困難な状態。テレビ視聴や音楽鑑賞は可能で、特に演歌を好む。家族が持参した写真集を眺める時間を楽しみにしている。

看護学生
看護学生
レクリエーションって患者さんの状態によっては難しいこともありますよね?例えば重症の方や高齢の方はどうすればいいですか?
かず学長
かず学長
ええ質問やね!レクリエーションは必ずしも「活動的」である必要はないんや。身体機能に制限がある患者さんでも、音楽を聴く、窓の外の景色を眺める、家族の話を聞く、好きな香りを嗅ぐなど、五感を使った「受け身」の楽しみ方もあるんやで。特に認知症の高齢者には懐かしい写真や音楽、香りが良い刺激になることも多いし、重症の方でも「気持ちいい」と感じられるケアが立派なレクリエーションになるねん。その人の好みや状態に合わせた「ちょっとした楽しみ」を見つけることが大事なんや!

⑭正常な発達および健康を導くような学習をし、発見をし、あるいは好奇心を満足させる

学ぶことや好奇心を満たすことは、生涯を通じた成長と発達に不可欠です。このニーズは患者教育や健康管理能力の向上にも関わります。

アセスメントの重要な視点

  • 回復や健康に向けての学習意欲や能力があるか
  • 治療上の指示を理解し守ることができるか

押さえておきたい観察項目

  • 発達段階と学習能力
  • 疾患や治療方法の理解度
  • 学習意欲や健康管理への関心
  • 認知機能の状態
  • 教育歴や情報収集の習慣
  • 自己管理への意欲と能力
  • 家族の学習参加状況
  • 好奇心や知的探求心の表現

記載例

S)「先生の話は難しかったけど看護師さんが補足してくれたおかげで分かったよ。」

O)糖尿病の食事療法について、パンフレットを用いて説明したところ、熱心にメモを取りながら聞いていた。主治医の説明時には妻と娘も同席し、質問していた。

かず学長
かず学長
ここ重要やで!「学習」は単に知識を詰め込むことじゃなくて、患者さん自身が「知りたい」「理解したい」という気持ちを持つことが大事なんや。特に慢性疾患の自己管理では、患者さんが主体的に学び、実践する力が不可欠やねん。押し付けの患者教育じゃなくて、患者さんの好奇心や学習意欲を引き出す関わりが効果的。「なぜそうするのか」という理由まで理解してもらうことで、退院後の自己管理にもつながるんやで!
基本的ニーズ11-14のまとめ

  • 精神的・社会的側面が中心:これらのニーズは、精神的な充足や社会とのつながりに関わるものです
  • その人らしさを尊重するための重要な要素:価値観や信念、役割、楽しみ、学びは、その人らしく生きるための基盤です
  • 実習では見落としがちな項目:時間や余裕がないと聞き取りにくいですが、全人的な理解のためには重要です
  • 長期的な回復や適応に大きく影響する:特に慢性疾患や長期療養では、これらのニーズへの対応が生活の質を左右します
  • 個別性がより顕著になる:一人一人の価値観や人生観によって大きく異なるため、画一的なケアではなく個別化が必要です

個別性のあるケア

実習でヘンダーソンの理論を使いこなすコツ

ここまで14の基本的ニーズについて詳しく解説してきましたが、実際の実習でどのように活用すれば良いのでしょうか?ここでは実践的なコツをご紹介します。

看護学生
看護学生
14項目全部を実習で使うのは大変そうです…。効率的に使うコツはありますか?
かず学長
かず学長
実習でヘンダーソンを効率的に使うコツをいくつか紹介するね!まず最初の情報収集では14項目をチェックリスト的に使うと漏れがなくていいんや。でも、ただチェックするだけじゃなくて、「この患者さんにとって特に重要なニーズはどれか」を見極めることが大事!例えば呼吸器疾患なら①呼吸が重要やし、脳卒中なら④姿勢や移動が特に重要になるかもしれへんね。それから、日々の記録では変化があった項目だけ記載すればOK。これなら実習でも無理なく活用できるで!

情報収集のコツ

  • 患者さんとの初回面接で14項目を網羅的に質問
  • 患者基本情報用紙を14項目で整理
  • 看護記録や申し送りから関連情報を収集
  • 家族からも情報収集(特に②食事や⑫役割など)
  • 観察項目リストを作成して計画的に情報収集

アセスメントのコツ

  • 「できる」と「している」のギャップを評価
  • 14項目間の関連性を考える(例:②食事と③排泄の関係)
  • ニーズの充足を妨げている要因を分析
  • 患者の強みとなるニーズを見つける
  • 優先順位の高いニーズを特定する

看護計画立案のコツ

  • 具体的なニーズとそれを妨げる要因から目標設定
  • 患者の強みを活かした計画を立てる
  • 複数のニーズに対応できる計画を考える
  • 患者が主体的に参加できる計画にする
  • 個別性を重視した具体的な計画にする
かず学長
かず学長
えっ!?ほとんどの学生が気づかへんねんけど、14のニーズは独立してるんじゃなくて、お互いに影響し合ってるんや!例えば、①呼吸が苦しい人は、④姿勢にも影響するし、⑤睡眠も妨げられるかもしれへん。さらに⑩コミュニケーションや⑫役割にも影響することがある。だから、「この患者さんにとって一番困っているニーズはどれか?」を見つけて、そこから関連するニーズへと広げて考えるとアセスメントがスムーズになるで!
実習記録のよくある間違い

  • 「問題点」ばかりに注目してしまう:ヘンダーソンはウェルネス志向なので、「できていること」「正常な面」も重視する
  • 身体的側面(①〜⑨)だけに偏ってしまう:精神的・社会的側面(⑩〜⑭)も含めて全人的に捉える
  • 「できる/できない」の二択で評価してしまう:「どの程度できるか」「どのような支援があればできるか」という視点が重要
  • 看護師視点だけで評価してしまう:患者さんがどう感じているかという主観的データも重要
  • 14項目を機械的に羅列してしまう:項目間の関連性や優先順位を考慮する

まとめ:ヘンダーソンの14の基本的ニーズを実習で活かそう

ヘンダーソンの14の基本的ニーズは、一見覚えることが多くて大変に感じるかもしれませんが、患者さんの全体像を把握するための非常に有用なフレームワークです。

かず学長
かず学長
ここ重要やで!ヘンダーソンの14のニーズは、ただの「チェックリスト」やなくて、患者さんの「全人的な理解」を助けるツールなんや。患者さんって「疾患」だけやなくて、一人の「人」として見ることが大事。14項目をしっかり押さえておくことで、「この人にとって今何が一番大事か」が見えてくるんやで。実習でも卒業後も役立つ考え方やから、ぜひマスターしてな!
ヘンダーソンの14の基本的ニーズの活用ポイント

  1. 「頭から足まで」の順序で覚える:①呼吸(上部)→③排泄(下部)という流れで覚えやすい
  2. 身体面→精神面→社会面の順で理解する:①〜⑨が身体面、⑩〜⑪が精神面、⑫〜⑭が社会面と大別できる
  3. 一番優先度の高いニーズを見極める:14項目すべてではなく、重点的に対応すべきニーズを特定する
  4. ニーズ間の関連性を考える:一つのニーズが他のニーズに与える影響を考慮する
  5. 個別性を重視する:「標準的なケア」ではなく、その人にとっての意味を重視する
  6. 「問題」だけでなく「強み」も見つける:できていることや正常な部分も積極的に評価する
  7. 患者さんの価値観を尊重する:特に⑪〜⑭は個人の価値観が色濃く反映される領域
看護学生
看護学生
実習の中で特に意識すべきことはありますか?
かず学長
かず学長
実習では、まず患者さんとの信頼関係づくりを第一に考えてな!そうすれば自然と情報が集まってくるもんや。それから、「これはヘンダーソンのどのニーズに関係するかな?」って常に考える癖をつけるといいで。例えば、「お茶が飲みたい」という訴えがあったら、単に②飲食のニーズだけやなく、⑩コミュニケーションや⑬レクリエーションの側面もあるかもしれへん。そういう多角的な視点を持つことで、より深いアセスメントにつながるんやで!

いかがでしたか?ヘンダーソンの14の基本的ニーズが少し身近になったでしょうか。実習でもぜひこの視点を活用して、患者さんのより良いケアに役立ててください。

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かず学長
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最後まで読んでくれてありがとう!今回紹介したヘンダーソンの14のニーズは、これからの実習だけやなく、看護師になってからも使える大切な考え方やで。公式LINEではさらに詳しい実習資料や勉強法も配信してるから、ぜひ登録してみてな!皆さんの実習や国試合格を全力でサポートするよ!

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