【看護学生必見】肺の構造と呼吸系を図解で完全理解!国試に出るポイントまとめ
「肺ってなんとなくわかるけど、細かい構造になるとごちゃごちゃしてくる…」「外呼吸と内呼吸の違いが頭の中でごっちゃになる…」——そんな悩み、あなただけやないで!
肺・呼吸系は看護師国家試験でも頻出中の頻出テーマ。でも、用語を丸暗記しようとするからしんどくなるねん。イメージとつながりで理解すると、一気にすっきりするで!
この記事では、Nurse Path+のオンライン勉強会でかず学長が実際に教えた内容をベースに、空気の通り道・ガス交換のしくみ・気管支の特徴・呼吸音・呼吸不全の分類まで、図解&表でわかりやすく解説します!

肺の構造・呼吸系ってなぜ難しいと感じるの?
呼吸系が苦手な看護学生に多い理由は主に3つです。
- 似たような専門用語(外呼吸・内呼吸、肺尖部・肺底部など)が多くてこんがらがる
- 立体的な構造なのに、教科書では平面でしか見られない
- 病態(COPDや肺炎)との繋がりがイメージできていない


空気の通り道をおさえよう!呼吸系の基本構造

まずは空気がどんなルートで体の中を通っていくか、順番に確認しましょう。
空気の通り道(上気道〜下気道)
| 順番 | 部位 | 主な役割 |
|---|---|---|
| ① | 鼻腔 | 加湿・加温・ゴミの除去(空気清浄機のイメージ) |
| ② | 咽頭・喉頭 | 空気と食べ物の通り道を分ける |
| ③ | 気管 | 空気の通り道。左右の気管支に分岐 |
| ④ | 気管支 | 右・左に分かれて各肺へ空気を届ける |
| ⑤ | 肺胞 | ガス交換が行われる場所! |
鼻腔の役割は「加湿・加温・ゴミの除去」、まさに空気清浄機。鼻毛は異物をブロックする大切な防御ラインなので、抜きすぎ注意!菌の侵入口になってしまいます。
外呼吸と内呼吸の違いをスッキリ整理!
呼吸には大きく分けて2種類あります。「どこでガス交換するか」を軸に覚えましょう。
| 種類 | 行われる場所 | ガス交換の内容 |
|---|---|---|
| 外呼吸 | 肺胞 ↔ 毛細血管 | 空気(O₂)を血液に取り込み、CO₂を排出 |
| 内呼吸 | 血液 ↔ 組織の細胞 | 細胞にO₂を届けて、CO₂を回収 |
- 外呼吸 = 肺胞と毛細血管の間のガス交換(息を吸う・吐くあの動き)
- 内呼吸 = 血液と組織細胞の間のガス交換(細胞レベルの呼吸)
- どちらもかけてはいけない!両方あって初めて生命維持できる
「息を吸って吐く」という動き = 外呼吸。「細胞が酸素を使う」という動き = 内呼吸と覚えるとスッキリ!
肺胞が潰れたらどうなる?病態との繋がりを理解しよう
もし肺胞が潰れてしまったら、空気が入れなくなっても血液は流れ続けます。つまりガス交換ができないということ。その結果、SpO₂(酸素飽和度)が低下します。
代表的な疾患として「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」や「肺炎」が挙げられます。「なぜSpO₂が下がるのか」を、肺胞レベルで理解しておくことが大切です。

気管支の分岐角度は「右が狭い・左が広い」!誤嚥のしくみも理解しよう
気管支は気管から右・左に分岐しています。この分岐角度が国試頻出ポイントです!
右気管支と左気管支の違いを一覧で比較
| 比較項目 | 右気管支 | 左気管支 |
|---|---|---|
| 分岐角度 | 約25°(狭い) | 約45°(広い) |
| 太さ・長さ | 短くて太い | 長くて細い |
| 誤嚥しやすさ | ⚠️ 誤嚥しやすい | 誤嚥しにくい |
| 角度が広い理由 | — | 左に心臓があるため |
左は心臓があるため気管支が外側に大きく回り込む→角度が広くなる(45°)。右は心臓がないため真っ直ぐ下に伸びる→角度が狭い(25°)。だから食べ物や異物が気管に入ってしまうとき、右気管支に落ちやすいというわけです。
肺の上下:肺尖部と肺底部
肺の上側は肺尖部(はいせんぶ)、下側は肺底部(はいていぶ)と言います。「尖」という漢字通り、上は尖った形をしています。
肺の区域(葉)の違い
| 右肺 | 左肺 | |
|---|---|---|
| 葉の数 | 3葉(上・中・下葉) | 2葉(上・下葉) |
| なぜ違うの? | 右は心臓がないためスペースが大きい | 左は心臓があるためスペースが少ない |
| 痰がたまりやすい部位 | 下葉(重力で液体が下に落ちるため。特に寝たきり患者は注意) | |
下葉に痰が溜まりやすい理由は、重力で液体が下方向に流れるから。だから「肺の痰の音を聴診するなら背面から」「体位ドレナージも体位を工夫する」という看護ケアに繋がってくるわけです!

胸膜・胸郭・縦隔の違い——「家」に例えてイメージしよう!

ここは混乱しやすい3つの用語をスッキリ整理します。
胸郭・胸膜・縦隔の役割を「家」に例えると
| 用語 | 家のたとえ | 実際の構造 |
|---|---|---|
| 胸郭(きょうかく) | 家の壁・柱・骨格 | 肋骨・胸骨・脊椎などで構成される骨格全体。肺を守る鳥かご |
| 胸膜(きょうまく) | 壁紙(摩擦防止のカバー) | 肺の表面を包む二重の薄い膜。肺が膨らんだり縮んだりするときの摩擦を防ぐ |
| 縦隔(じゅうかく) | 左右の部屋をつなぐ廊下 | 左右の肺の間の空間。心臓・大血管・食道・神経などが密集 |
胸膜は「二重の薄い風船」のように肺を包んでいます。この胸膜と胸壁の間の空間が胸膜腔(きょうまくくう)。ここに液体や空気が溜まってしまう病態が胸水・気胸であり、胸腔ドレーンを挿入する場所もここです。
- 肺は膨らんだり縮んだりする → 摩擦を防ぐために胸膜がある
- 胸膜と胸壁の間 = 胸膜腔(本来は隙間なし)
- 胸膜腔に空気・液体が溜まる → 気胸・胸水
- 溜まったものを抜く管 = 胸腔ドレーン
呼吸音の種類と聴診のポイント——連続性と断続性を整理しよう
呼吸音は大きく「連続性副雑音」と「断続性副雑音」の2種類に分けられます。「音が途切れるかどうか」が大きな違いです。

呼吸音の分類一覧表
| 分類 | 音の種類 | 音のイメージ | 主な原因・疾患 |
|---|---|---|---|
| 連続性 副雑音 |
低調性連続音 (いびき音・ロンカイ) |
「グーグー」「ゴロゴロ」 | 太い気道に痰が溜まる (気管支炎など) |
| 高調性連続音 (笛音・ウィーズ) |
「ヒューヒュー」「ピーピー」 | 細い気道が狭くなる (喘息・COPDなど) |
|
| 断続性 副雑音 |
粗い断続音 (水泡音・コース・クラックル) |
「ブツブツ」「ボコボコ」 | 気道内に液体・分泌物が溜まる (肺炎・気管支炎など) |
| 細かい断続音 (捻髪音・ファイン・クラックル) |
「パチパチ」「チリチリ」 | 肺胞が硬くなって開く音 (間質性肺炎の特徴!) |
捻髪音(ファイン・クラックル)は間質性肺炎に特徴的な音です。肺胞が硬くなっているため、息を吸うときに無理やり開く「パチパチ」という音が聞こえます。国試でも頻出なのでしっかり覚えておきましょう!

呼吸不全Ⅰ型・Ⅱ型の違い——酸素だけじゃ治らない場合がある!
呼吸不全とは、動脈血酸素分圧(PaO₂)が60Torr以下の状態をいいます。ただし、呼吸不全にはⅠ型とⅡ型があり、治療アプローチが大きく異なります。


Ⅰ型・Ⅱ型呼吸不全の違い比較表
| 項目 | Ⅰ型呼吸不全 | Ⅱ型呼吸不全 |
|---|---|---|
| PaO₂(酸素) | 60Torr以下(低い) | 60Torr以下(低い) |
| PaCO₂(二酸化炭素) | 45Torr以下(正常) | 45Torrより高い(蓄積!) |
| 状態のイメージ | 酸素が足りない状態 (溺れかけているような感じ) |
酸素が足りない+ 二酸化炭素も排出できない状態 |
| 治療・対応 | 酸素療法(マスク・カニューレなど) | 酸素療法+換気補助(人工呼吸器・ネーザルハイフロー) |
| 代表的な疾患 | 肺炎、肺塞栓症など | COPD(増悪時)、重症喘息など |
Ⅱ型では「CO₂を外に出す」という換気補助が必要です。だからネーザルハイフローや人工呼吸器が必要になってくる。酸素マスクだけでは不十分な理由を、しっかりメカニズムで説明できるようにしておきましょう。
- 鼻カニューレ・酸素マスク・ベンチュリーマスク:主にⅠ型対応。酸素を「入れる」役割
- ネーザルハイフロー(HFNC):高流量酸素投与+PEEP効果あり。Ⅰ型・一部Ⅱ型にも
- 人工呼吸器(NPPV・IPPV):換気そのものを補助。Ⅱ型には必須のことが多い
まとめ:肺の構造と呼吸系、これだけは覚えておこう!

- 空気の通り道:鼻腔→咽頭→喉頭→気管→気管支→肺胞でガス交換
- 外呼吸=肺胞と毛細血管のガス交換 / 内呼吸=血液と組織細胞のガス交換
- 気管支分岐角度:右が約25°(狭・誤嚥しやすい)、左が約45°(広・心臓があるため)
- 右肺3葉、左肺2葉。痰は重力で下葉に溜まりやすい→背面から聴診!
- 胸郭=骨格・胸膜=肺のカバー・縦隔=左右肺の間の空間
- 呼吸音:連続性(ロンカイ・ウィーズ)/断続性(水泡音・捻髪音)。捻髪音=間質性肺炎
- 呼吸不全Ⅰ型:PaCO₂正常→酸素療法 / Ⅱ型:CO₂蓄積→換気補助も必要

Nurse Path+のオンラインスクールで、解剖学を徹底サポート!

今回の記事の内容は、Nurse Path+のオンライン勉強会で実際に行っている授業の一部です。毎回、解剖学・生理学・疾患の病態をイラストと対話式で楽しく学べる勉強会を開催しています。
Nurse Path+では、以下のサポートを提供しています。
- 📚 解剖学・生理学シリーズの体系的な勉強会(Zoom・録画視聴対応)
- 💬 かず学長による個別面談・質問対応
- 📝 国試過去問解説・予想問題演習
- 🏥 実習アセスメントのサポート
「ひとりで教科書を読んでいても理解できない」「実習と国試対策を両立したい」そんな看護学生さんにピッタリのオンラインスクールです。

コメント