脳梗塞のラクナ・アテローム・心原性の違い、説明できる?看護師国家試験対策
脳梗塞とは?看護学生が絶対押さえたい基本と3つの種類

「脳梗塞」という言葉は聞いたことがあっても、ラクナ梗塞・アテローム血栓性脳梗塞・心原性脳塞栓症の違いをしっかり説明できますか?国家試験でも臨床でも頻出のテーマなのに、なんとなく覚えているだけでは本番で得点できません。この記事では、勉強会でも大人気の「脳梗塞まとめ」をわかりやすく解説します。
脳梗塞は脳卒中の一種です。脳卒中とは「脳の血管が破れる(脳出血・くも膜下出血)」または「脳の血管が詰まる(脳梗塞)」状態の総称です。今回は「詰まる」側、つまり脳梗塞にフォーカスして解説します。
かず学長なぜ高血圧が脳梗塞の原因になるの?


脳梗塞の最大のリスク因子は高血圧です。では、なぜ高血圧が「詰まる」という状態につながるのでしょうか?出血するならわかりやすいのに…と思った人は多いはずです。






メカニズムはこうです。高血圧が続くと、血管の内壁に繰り返しダメージが加わります。すると体は「修復しよう!」と働き、内側から徐々に厚く・硬くなっていきます(これを動脈硬化といいます)。血管の内腔が狭くなるので、詰まりやすくなるわけです。
さらに、傷ついた部分に脂肪や血小板が集まって固まったものがプラーク(アテローム)です。ニキビが炎症を起こしてどんどん大きくなるイメージに近いですね。このプラークが血管を狭め、血流を妨げることで脳梗塞が起きます。
| 高血圧が続くと… | 血管に起きること |
|---|---|
| ①血管内壁にダメージ | 修復しようとして内側から厚くなる |
| ②動脈硬化が進む | 血管の内腔が狭くなる |
| ③プラーク形成 | 脂肪の塊が血管をさらに狭める |
| ④血流が悪化 | 脳梗塞のリスクが高まる |
だからこそ、脳梗塞の患者さんには降圧薬(アムロジピンなど)を使って血圧をコントロールします。また、排便時に力むと血圧が急上昇するため、下剤(酸化マグネシウムなど)で便秘を予防することも看護の重要なポイントです。
📝 ポイントまとめ
- 高血圧 → 血管内壁のダメージ → 動脈硬化 → 血管狭窄 → 脳梗塞リスク上昇
- プラーク(アテローム)=脂肪・血小板が固まった塊
- 看護ケア:降圧薬の管理・便秘予防(下剤)・血圧コントロール
脳梗塞の3つの種類と違い【国試頻出】


脳梗塞には大きく3種類あります。それぞれの原因・進行スピード・特徴を整理しておくことが国試攻略のカギです。



| 種類 | 原因 | 進行スピード | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ラクナ梗塞 | 高血圧・糖尿病 | 徐々に進行 | 細い穿通枝が詰まる |
| アテローム血栓性脳梗塞 | 高血圧・脂質異常症 | 徐々に進行 | プラークで太い血管が狭窄 |
| 心原性脳塞栓症 | 心房細動 | 突発的 | 心臓の血栓が脳へ飛ぶ |
心原性脳塞栓症が国試で最重要な理由’


3種類の中で最も国試に出やすいのが「心原性脳塞栓症」です。原因は心房細動(AF)という不整脈です。
心房細動とは、心臓の上の部屋(心房)が正常に収縮できず、小刻みに震えている状態です。ポンプ機能が低下するため、心房内で血液がよどみ血栓(かさぶた)が形成されます。この血栓がドーンと脳へ飛んでいくと、突発的に脳梗塞が起きます。



急性期の画像診断:CTとMRIの使い分け


脳梗塞が疑われる場合、画像診断はMRI(特にDWI:拡散強調画像)が超急性期の主役です。CTでは発症直後の脳梗塞は写りにくいのです。






| 検査 | 見ているもの | 急性期脳梗塞 |
|---|---|---|
| CT | X線の濃淡(水分の有無) | 発症直後は見えにくい |
| MRI(DWI) | 水分子の動き(速度) | 発症直後から検出可能 |
CTはX線の濃淡で画像を作りますが、発症直後は梗塞部位にまだ水分が残っているため見えにくい状態です。一方MRIは水分子の動き(速度)を見るため、血流が止まった瞬間から変化を捉えられます。
脳梗塞の急性期看護ポイント






⚠️ 注意点
脳梗塞急性期の患者さんは安静・水平位保持が基本です。頭を上げる場合も過度な体動は避け、脳浮腫の予防を優先します。また、ワーファリン(ワルファリン)内服中の患者さんは納豆・青汁・クロレラなどビタミンKを多く含む食品を避けるよう指導します。
まとめ:脳梗塞を制する者が国試を制する


脳梗塞は「高血圧がなぜ危険か」「3種類の違い」「急性期の看護ケア」をセットで理解することが大切です。バラバラに暗記しようとするとすぐ忘れてしまいますが、メカニズムから理解すれば自然とつながって覚えられます。
📝 脳梗塞 看護ポイントまとめ
- 急性期は安静・水平位保持(脳浮腫予防)
- 血圧管理(降圧薬:アムロジピンなど)
- 便秘予防(下剤:酸化マグネシウムなど)
- ワーファリン内服中はビタミンK食品を避ける(納豆・青汁・クロレラ)
- 超急性期の画像診断はMRI(DWI)が主役
- 心原性は心房細動が原因→抗凝固療法が重要



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